薬局等で購入した抗原キットで自己検査する際の注意点

現在は薬局等で新型コロナウイルスの抗原検査キットを購入することができます。

当院の発熱外来を受診される患者様の中にも、先に自己検査を済ませている方が増えており、

上手に自己検査を活用していただくことは非常に有効と考えています。

 

ただ、自己にて抗原検査をする際にはいくつかの注意点がありますので、

下記をご参照いただけると幸いです。

 

<注意点>

① 「体外診断用」と記載されたキットを必ず使用すること。

「研究用」と記載されたキットは精度の保障もなく「雑貨」に分類されるものですので、

購入・使用はお勧めできません。

 

② 熱などの症状が出てすぐの検査の「陰性」信用性が低いこと。

抗原検査は検体を採取する場所(鼻腔や口腔など)に一定以上のウイルスがいないと陽性とならないため、

発症初期(症状が出始めてすぐ)の感度はかなり低くなります。

 

熱が出たらすぐに検査をしたくなる気持ちはよく分かりますが、

直後は偽陰性(すり抜け)が多いため、発症12~24時間後の検査が推奨されています。

発症直後でも「陽性」であれば診断に至るので問題ないのですが、

それが「陰性」の場合、24時間程度後に抗原を再検査することをお勧めします。

(抗原検査での「陰性」は、複数回みて確認することが基本的な考え方になります)

 

※ PCR検査は抗原検査よりも感度が高いため、持病のある方などで早期の診断・治療が必要な場合、

自宅での抗原検査陰性→その日に医療機関でのPCR検査 という選択肢も考慮してください。

 

③ 抗原キットの陽性ラインは、「薄く」ても「陽性」であること。

抗原キットにはそれぞれ「判定時間」が決まっています。

その判定時間で、ごく薄くでもターゲットのラインが出ていればそれは「陽性」です。

(コントロールラインと同じ濃さである必要性はありません)

↓Sに薄いラインがあり、こちらは陽性という判定になります。

 

時間経過でラインの状況は変わることがありますので、

判定時間で写真を撮ると良いでしょう

ただ、薄い陽性ラインを慣れない方が見逃してしまうことはやむを得ないことですので、

陽性かどうか不安であれば、「24時間程度後に再検査する」ことをお勧めします。

 

④ 「陽性」が出たキットはすぐに破棄せず写真を撮った後に袋に入れて一時保管しておくこと。

新型コロナウイルスに対しては、発症早期であれば抗ウイルス薬が適応となることがあります。

抗ウイルス薬希望の場合、陽性となったキットを持参することで医療機関での検査を省略できる可能性がありますので、

判定時間での写真撮影とキットの一時保管をお勧めします。

 

 

2023年08月16日